3-2.建物・耐震の対策
3-2.3 耐震対策 実例その1 無筋基礎
無筋基礎住宅の補強T邸の場合
鉄筋のない基礎=通称「無筋」
鉄筋のない基礎を補強するにはどうしたらよいか?答えは必ずしも一つとは限りません。このケースでは基礎をあらたに造り、今の基礎を二重にする増し張り基礎を行いました。ただ基礎にまた基礎をくっつけるというのでなく、このように基礎+土台+柱を一体化させて剛性を高めました。基礎だけ強くしてもその上がグラグラでは効果は高まりません。
配筋
その増し張り基礎の配筋しているところです。給湯器が写真に写っていますが基礎を二重にするにあたって周囲の水道・ガス・電気関係の取り合いを十分に注意します。
新しい基礎
新しい基礎の型枠です。ところどころに挟まっている木は、床下換気口のためのものです。 前にあった換気口の位置にあわせて作ります。
基礎固め
モルタルを流し込みます。
乾燥待ち
乾燥待ちです。数日で固まります。
微調整
左官屋さんが出来た基礎を調整しています。水が流れるようにやや外側に勾配をつけます。
完成
板金を張り、外壁も張って完成です。見た目もそれなりに不自然に見えないようにしました。