3-2.建物・耐震の対策
3-2.4 耐震対策 実例その2 不同沈下
![耐震対策|耐震対策 実例その2 不同沈下](https://kosugi-architecture.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/ser3-2-5.jpg)
不同沈下S邸の場合
感覚でわかる不同沈下
![耐震対策|不同沈下改修解説写真その1](https://kosugi-architecture.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/5_2_1-1.jpg)
この家にはじめて伺ったとき、ちょっと平衡感覚がおかしくなるような感じでした。一階の和室の床が特に傾いていました。原因は造成時に十分に地面を固めておかなかったからだと考えます。部屋の端から端まで8センチくらの差があり、戸もちゃんと閉まらない状態でした。いわゆる不同沈下です。
建物を上げる
![耐震対策|不同沈下改修解説写真その2](https://kosugi-architecture.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/5_2_2-1.jpg)
当社で考案した家の土台を上げる(ジャッキアップ)するための特性金物です。これを土台の下に何箇所も挟み込み1ミリ単位でいっせいに上げていきます。
水平をとる
![耐震対策|不同沈下改修解説写真その4](https://kosugi-architecture.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/5_2_3-1.jpg)
家が水平になるまで上げたところです。上げた隙間には硬い木や鉄板を差込ます。
四隅の確認
![耐震対策|不同沈下改修解説写真その5](https://kosugi-architecture.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/5_2_4-1.jpg)
レベル(水平をみる機械)のレーザーをあてて家が水平に戻ったか、部屋の四隅を確認します。
耐圧盤
![耐震対策|不同沈下改修解説写真その6](https://kosugi-architecture.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/5_2_5-1.jpg)
最後に耐圧盤(鉄筋コンクリートの盤)を打つのですが、写真には入っていませんがジャッキアップする前にまず下がっている基礎の下を掘りコンクリート流し込み、また床全体を締め固めてから土台を上げています。この部分の基礎をいわゆるベタ基礎のようにして線でなく面で建物を支えていこうと考えました。